はもブログ

まだジャンプを見分けられないまだ国旗も持ってないスケオタになりきれない永遠の初心者はもによる、ただただ羽生結弦さんへの愛を叫ぶ、羽生結弦さん試合観戦記※ほぼお茶の間たまに現地

グランプリファイナル2019私感


グランプリファイナル2019。


今、わくわくしてる。
わくわくし過ぎて鼻血出るんじゃないかって位にわくわくしてる。
綺麗事でもなく強がりでもなく。

試合直後は悔しさが勝っていた。
ネイサンの安定の強さを見せつけられた後は「くっそー!ラファ…!」と何か間違った感情のぶつけ方をしていた。
ジャッジへの疑問もある。

でも、羽生くんの、悔しさも含めて清々しい顔・言葉を見て聞いて思ったこと。
いやこれ、伸びしろしかない!と。

SP後に構成を変えたプログラム、当然滑り込んでいない。ほぼ、ぶっつけ本番。
それが、4Loも4Lzも綺麗に決めた!

正直に言うと、どちらのジャンプも不安が消えなかった。
練習では成功していたけれど、試合の曲の中で決めるイメージが持てなかった。4Loは試合毎に良くなっていたがまだ不安定さはあったし、4Lzは怪我の原因になったジャンプであり、FaoIでずっと挑戦していたのも見てたからまだ現実感が持てなかった。
だから、その悪いイメージを必死で振り払い、できるできる!と言い聞かせていた。

それがどうだろう。
降りた!なんてレベルではなく、曲に溶け込んだ美しく軽やかな2本だった。
今まで苦戦していたのが嘘かのような。

もっと、加点もっとだろ…!とも思えたし、後のジャンプもミスがあったこと、何よりほぼぶっつけの構成だったことを考えると、伸びしろしかないのである。

五輪二連覇のリビングレジェンドであり、GOATと呼ばれる存在であるにも関わらず、伸びしろしかないって!、わくわくするでしょそりゃ!
この構成を滑り込んだらどんなものが見られるのか、そしてその先に4Aという扉を開いたら、もうそれは見たことのない新しい世界が待ってる未来しかない!

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と、フリー後に書いた。
相変わらずうっすい文章だが興奮だけは伝わるだろうか。
無理もない。4種類5クワド!ミスはあったが、ここで4Loと4Lzを完璧に決めてくるとは!
平昌でやりたかった構成を平昌から2年後の今に超えてきた!
どうしてこうも、毎試合毎試合ドラマチックなの!

フリー演技直後のインタビューも羽生節が炸裂していた。
「早く練習したい」「めちゃくちゃ練習します
楽しむしかないですよ、旧採点の頃の点数まで抜かれてめちゃくちゃ悔しいですし、今に見とけって思ってます!

これも私を更に興奮させた。冒頭に戻るが、わくわくが止まらなかった。なかなか寝付けなかった。


だが、ここで感想を書く手が止まってしまった。
翌日のインタビュー、エキシビションでの羽生くんが、一日前の、羽生節を炸裂させていた羽生くんとはガラリと変わっていたから。
ほとんど眠れなかったのではないだろうか。たくさん泣いたのではないだろうか。
そう思わせる、何かがストンと落ちたような空気を纏っていた。

修造さんのインタビューで。
「終わったなーという安堵感と終わってしまったなーという悔しさ」
「正直言うと勝てる気がしなかった。絶望を感じながらここで残したいって思ったものが4Aだった。色々なものを賭けてやってた」
「この構成でノーミスできる可能性って1割も満たなかったので思い切りできた」
「小学生の頃みたいにミスしてもいいや、ただ、見てオレこんなに出来るようになったよ、こんなに出来たよっていうところを見せたいなって」
「試合を楽しむってことは好きじゃないけど、他の選手にとても失礼なので、だけどスケートが楽しかった」


エキシビション演技直後のインタビューで。
「とても言葉では表現できない位の情報と感情が頭の中を巡っていて正直何が正解か、自分の感情も何が正解かわかっていない。
ただ今日こうやってこの場所で幸せを感じながら滑って、何かに触れる喜びだとか、何かと共にする、このスケートの感覚とか皆さんと一緒にいる空間とかが、こんなにも愛おしく思えた瞬間ってなかったと思うので、そういったものを皆さんが感じるようなプログラムだったらいいなと思っています」

そして、カメラの向こうを真っ直ぐに見て「応援ありがとうございます」と深いお辞儀をした。
一瞬、「応援ありがとうございました」と言ったのかとドキッとした。

一言一言をゆっくりゆっくり紡ぎ出していた。
頭の中を巡る思いをほどこうと、一心に自分の心の声に耳を傾けているようだった。

その様があまりに美しくあまりに切なかった。



そんな私の感傷は関係なく、次の試合・全日本は数日後に迫っている。
自分の感情も何が正解かわからない、とまで言った羽生くんが、ファイナルからの短いインターバルでどこまで体と心に休息を与えられるか。
この一ヶ月でN杯から数えて3戦目。
疲労は蓄積されている。
しかし全日本は、羽生くんのそんな状況を踏まえるほど優しい試合ではない(ように思える)。
ファンとしては怪我なく羽生くんの思う演技をしてほしいというのが願いであり、こんな事は言いたくないが、
この試合に限っては“勝つ”ことが大事なのではないだろうか。色々な雑音をかき消すために。本当はそんなもののためにスケートをしてほしくはないのだけれど。


だからプラスの気を送ろう。応援しよう。がんばって!と声を送ろう。

これだけの事を成し遂げてもまだ「はい上がっていかないと」って言える、「正解がわからない」と迷う、それでも「スケートが楽しい」と言う、

そんな羽生くんに送りたい言葉はやっぱり、がんばって!だから。



羽生くん、ファイナルも最高だった!
怪我しなかった!
全日本もがんばって!

そして、お誕生日おめでとう!
25歳も幸せをたくさん感じられる一年になりますように!
いざ!限界突破!

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