全日本2019私感
1/17にツイッターに書いてたけど長くなり過ぎて誰も読まんわ!と思ってUPしなかったもの。
もう消そうと思いつつ消せなくて、やっぱりこの時の感情は残しておきたくて、こちらにUPする。自分用に。
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現地観戦だった全日本フリー、録画を今日まで見ることができずにいた。今日、見た。結果はわかってるのに、凄く緊張した。無意識に「よし!」と声を出して鼓舞して再生ボタンを押した。
羽生くんはキスクラで点数が出る間一度もカメラを見ず、ただ一言“I know”と呟きプーさんの頭を優しくなでた。
直後インタビューエリア、宇野くんのあと係の人に“羽生くん”と呼ばれるまで壁の方を向いていた。
インタの回答は最小限の言葉だった。
涙は見せなかった。
泣いていいよと思うけれど、羽生くんにとっては人前では見せたくない涙だったのかもしれない。
必死に自分を保ち涙を飲みこんでいた。
それでも、いくらも時間がたたないうちに行われた表彰式、会見、テレビ出演では笑顔を見せた。勝者を讃え、後輩をリスペクトした。
翌日には、極点のSEIMEI、EXを全力で楽しむ姿、沢山の笑顔を見せてくれた。
何故録画を見ることができなかったのか、考えた。
勝たせてあげたかったからだ。
どの立場で言ってんねん!というのは承知しているが、本音だった。
完治しない怪我を抱えたままの久しぶりのシーズンフル参戦、ハード過ぎる連戦、25歳という年齢、誰より重く肩にのしかかるプレッシャー、それでも証明しなければならないもの。
そんな姿を見て私にできるのは、
神様、どうか勝たせて、
と願うことだけだった。
だから、今回の結果が羽生くんにどう影響を及ぼすかが怖かった。
羽生くんの中の羽生結弦という大きい幹の根っこが崩れてしまわないか怖くて、それを目にするのが怖くて今日まで見れなかった。
実際のところ羽生くんの心の内がどうだったかは、勿論わからない。
わからないけど、
涙を飲みこんだあの日の羽生くんは誇り高くもあり、とても人間らしくもあった。
“弱かった”と自分に憤り悔しがり、
“何もない”と言った。
そう言えた人間らしさはきっと、“弱かった”自分を受け入れてあげることができたんじゃないだろうか。
MoIでの笑顔はそんな笑顔にも見えた。
家族とサポートしてくれるチームとちびゆづくんもいる。
何もなくなったというなら、新たに一つ一つ作っていくのに、強力な力になる存在が。
だから、羽生くんは今また前を向いているはず。
まずは四大陸に向けて。
世界選手権へ向けて。
限界の5歩先へ向けて。
今の自分のために。
がんばれ、羽生くん。
そしてどうかこれだけは言わせてください。
あなたは何もなくしてなんかいない。
少し落ち着いたら、周りを見て。
自分の手を見て。
自分の体の声を聞いて。
あなたがこれまで戦ってきた全てがそこにあるよ。