白くて、薄い。〜FaoI2019非公開リハ回想2〜
引き続き幕張非公開リハ。
今回はレポとして。
リハ終了後慌てて書き留めたレポにその時々の感想が入り混じって読みにくいですが、
記録、というか自分の記憶のために、
この…既に消去されかけてる記憶を…何とか残したい…との一心で長文失礼します…。
受付を済ませた順に4ブロックに分かれて並ぶ。
スタッフのお兄さんから
「選手に触りたくなったら私を触ってください!」との注意事項。
注意事項は他にもあった気がするが瞬時にこれが一番大事!と判断したのか、これしか覚えていない。
受付→整列がスムーズに済んだらしく、予定より20分早く会場入り。
地下への階段を降り暗い会場に入っていく感じが、別世界へいざなわれているようで既に気分は高まりまくる。
普段は縁のないロングサイドプレミア最前列に着席。私は最前列真ん中!お陰様でリンク全体を満遍なく見ることができます!本当にやったら早速つまみ出されるからやらなかったけど心の中では号泣土下座。
ロシア女子3人、織田君が練習中。
ランビエールさん、スマホ片手にメドちゃんに振り付け確認中?二人のすぐ横に私達がワラワラと入ってきたわけだが全くこちらを気にしない。目には入ってるのだろうが、凄い集中力。
3人とも、かわいいことこの上なし。メドちゃんヘソ出しで足の長さが際立つ。ザギちゃんNIKEのTシャツ。リーザタンクトップ。練習着にも個性が出る。
黙々と。会話なし。笑顔なし。それぞれに集中。すごいものを見させていただけているんだとゾワゾワしてくる。
織田くん曲かけ途中客席に出て、私の足元あたりを四つん這いで移動。「ごめんなさいね」と言いながら。コンタクトでも落とした⁈と思ったらこれも演出だったのね。焦って手を差し出しちゃった。こちらこそごめんなさいね!
ずっと集中した顔を崩さなかったザギちゃん、帰る時に小さい女の子にバイバイと手を振る。その一瞬だけ笑顔。かわいい。守りたい、その笑顔。抱きしめたい、その笑顔。←つまみ出されます。
いよいよ男子。
ジョニー「おはようございまーす」と軽やかにIN。緑のタンクトップ。
羽生君ぺこぺこ「おはようございます」と挨拶しながらIN。FaoITシャツ。
既にいらっしゃったランビエールさん、ラトビアのロゴが入った下ジャージ。五輪マーク入りだから公式ウェア?ちなみに私はランビエールさんを何と呼べばいいのかわからず暫定的にランビエールさんと呼んでいる。何故かステファンとは呼べない。
アナウンスで曲・選手名紹介。羽生君曲紹介されるも名前言われず、手を挙げて「俺じゃねーの?」。素っぽい喋り方に皆の笑みがこぼれる。
前日のTLを真っ赤に燃えあがらせたマスカレイド、目の前で見たはずなのに記憶がとんでる。手袋ビターンの時の照れたようなお茶目な表情だけかろうじて。
2曲目。なんとかメモリーズ?ツアー後半の曲?その時はこれがこの後披露されるとは露も思わず。失礼ながら曲名すらわからず。
ただ、とにかく、伸びる伸びやか。気持ち良さそうに滑る。いい表情。澄んでいる。清らか。見ているこちらも普段の濁りが浄化されるよう。(普段の濁りとは)
目の前、ほんとに目の前を滑っていく。
ジョニーとランビエールさんの曲かけ中はリンクの端を、つまり私達の目の前を、腰に手を当ててスーッと滑っていく。何かを思案しているのか、頭の中を整理しているのか。
現実感がない。目に焼き付けなきゃと気持ちが焦る。
その気持ちとは裏腹に、見ることは憚られるような思いもあり、ますます気持ちだけが焦る。今だけはここにいていいはずなのに、この神聖な場所に私など場違い極まりなくやはりここにいてはいけないのだというような。
ジョニー、すっぴんの生ジョニーはとても綺麗だった。つんとした鼻が横顔の綺麗さを際立たせる。
ジョニーもランビエールさんも集中。
まだ魅せれる。まだジャンプ跳べる。いや失礼、そんなレベルではない。二人には二人の、ジョニーにしか表現できないランビエールさんにしか表現できない世界観がある。
ランビエールさんはジャンプも何本も跳んでいた。年齢を重ねて、若い頃の技術を維持・向上させようとするのは並大抵のことではない。やっぱり日頃の鍛錬と強い意志の賜物なんだ。さすがだ。
ランビエールさん、ジャンプ失敗して転びそうになったとき「so scary!」と言ってたかな。怪我しないでね!誰も怪我しないでね!
羽生君はFaoITシャツ途中から脱ぐ。半袖黒い子。
白い!
細い!っていうか薄い!
白い!暗い会場でわかる白さ。24歳男性でこの白さって・・!自分の女としての存在価値が問われる。
細い細い言われてるし、私も細い細い思ってきたけど、こう至近距離で見ると(見てはいけないとか言いながら結局ガン見)細い!より薄い!が先にくる。とにかく薄い!どういう身体構造だ?胸筋は随分逞しくなったんだろうが、それでも薄い。ジョニーといるから余計にそう見える?そして胸下の更なる薄さ。多分この部分が羽生君本来の体つきの名残と言っていい部分だろうが、羽生君、筋肉の鎧を脱ぎ去ったらどんだけなの・・と驚愕する。
そして、上半身の薄さに対して下半身の筋肉の逞しさ。まさに2次元スタイル。
私達が座っている反対のロングサイド側に時折ドリンクを飲みに行ったりタオルで汗ふいたり。
羽生君はタオルもポン、脱いだTシャツもポン。ポンしたタオルでまた顔をごしごし。そしてまたポン。本当にそういうこと気にしないんですね。オッケーです。
何度も何度もルッツトライ。なかなか決まらず。あーっと声が出る。
練習終わり。羽生君「もっと練習したい」と言ったように聞こえたけど、どうだったかな?
練習したいね。したいよね。時間も満足するまで、足首の状態も気にせず練習できたらどんなにいいか。どうか神様、この子に思う存分練習をさせてあげてください。そう祈らずにはいられない。
この子なんて失礼かもしれないけど本当にそう思ったんだよな。たぶん、あまりにも真っ直ぐな目で一つのことを何度も何度も繰り返すから。こわくなるほど。これが出来るまでこれが出来るまでと、がむしゃらに繰り返す子供のように。
練習後しばしの待ち時間。隣の席の妙齢の男性。聞けば奥様の同行とのこと。「そんなに注目したことはなかったんだけど、いやぁ、感心した。見にきて良かった」と深く頷きながら仰ってました。
そうなんだよ。羽生君のスケートは見る人の心丸ごと揺さぶるんだよ。
しみじみしていると「今日はこれだけでは終わりません、嬉しいサプライズがあります」とアナウンスが。
昨年参加された方のレポから予想はしていたけど嬉しいです!ありがとうございます!!最高に嬉しいです!!!(1秒前のしみじみは何処へ?)
ランビエールさん、羽生君、ジョニーの順に再登場。3人が等間隔でこっち向いて並ぶ。羽生君私のど正面‼︎ギャーっ!正面すぎて逆に見れない、、。むりむりむり。私なんかにはむりむりむり。
冷静に思い出すと、こわいおばさんだ。
あまりのことに顔は強張り(しかも私は地顔もこわい)固まり言葉も発せず挙動不審な視線を送る、そんな見知らぬおじさんが目の前にいたら間違いなく私は目を逸らす。案の定、羽生君は目を逸らした。当然だ。気持ちわかるよ。
しかし羽生君は目の逸らし方も優しかった。今日のフライングオンアイスの吊りの具合はどうかな?とでもいうようにそっと天井を見やったのだ。ほんの一瞬の出来事だったけど、その優しさ受け取りました。ありがとう。
ランビエールさんジョニーは音楽に合わせてノリノリで踊るも、羽生君はそんな二人の間で照れたような笑顔。
カーネーションを手渡し。私はジョニーからいただきました。ジョニーがジョニースマイルをたたえジョニームーブでこちらに滑ってくる。ジョニーは人をハッピーにしてくれるね。
「今日はありがとう楽しんでね」(英語。たぶんそんな感じ)と握手してくださいました!
羽生君、自分が手渡しした人以外にも「ありがとうございました」とペコリ、この時目が合った!気がする!気がしただけで幸せ!白い!お肌きれい!(どんだけ白い言うのか)
2グループに分かれて記念撮影。3人はリンクに座って、後ろに参加者2列。私は後列。羽生君は安定の羽生君座り。片膝を立てて座るアレ。
参加者前列は中腰なので羽生君「頑張って!」だったか、そんな感じの、羽生君のはしゃいだ時のちょっとオタク味ある早口のしゃべり方。耳福・・。
後ろから見るとほんとに頭がちっちゃくて丸い!子供でもなかなか見かけない奇跡のフォルム。眼福・・。
変な意味じゃなく触ってみたくなるフォルムだが、触りたくなったら私を触れと言ったお兄さんも見当たらないので、仕方なく大人の分別を発動してグッとこらえる。
ランビエールさんとタンゴしたり終始ニコニコ顔を見せてくれた羽生君。
最後は3人で「バイバーイ!」とはけていく。羽生君は氷にタッチ。
後ろ髪を引かれながらしょぼん(´・ω・`)と退場口に進んでいるとまた羽生君イン。自分の荷物の方に滑ってくる。ちょうど私たちの退場口近く。
荷物を取りながら「ありがとうございましたー」と首コテンでかわいくご挨拶。
すかさず、持っていたFaoIタオルを広げて「これ買ってね」、着ていたFaoITシャツを指差し「これも買ってね」。かわいい仕草とは裏腹の低音ボイス。絶対買ってけよと言わんばかりの。
さすが最強販売促進部長。はい、買わせていただきます。
私の数人後ろにいた女の子が抱いてたプーさんが目に止まったようで「プーさんやん!」と言い、女の子のプーさんを触りにくる。
何か会話してたかな?は、は、羽生君だ〜と改めて目の前に羽生君がいることに驚いて、よく状況を把握できなかった。
無理もないよ、自分。よく生きてた。
そしてリンクを出て客席に座る。この時も氷にタッチ。この後はアーティストリハだったのかな。
これで本当に終わり。夢の時間は終わり。もはやフワァ〜〜という声しか出ない。
これまで味わったことのない高揚感と終わってしまった切なさと前回の記事で書いた悲しさとで、ふわふわした気持ちで階段を上がる。
・・が、場慣れしすぎな件のお兄さんの「現実世界にお帰りなさーい♪」という一言で無事に現実に戻ってまいりました。
うん、羽生君がいた照明を落とした仄暗く非現実的なリンクの世界を出て、明るい地上で見たお兄さんの顔は現実って感じがすごくするよ。
羽生君、綺麗だったなぁ。
←全体的にお兄さんに失礼
最後に、羽生君を見習って、P&G様、スケーターの皆様に私も本当に本当に心の底からの叫びを。
「ありがとうございましたぁっっ!!!」
そして、この日朝の段階では買う予定のなかったTシャツを購入。我ら、販売促進部長の仰せのままに。