はもブログ

まだジャンプを見分けられないまだ国旗も持ってないスケオタになりきれない永遠の初心者はもによる、ただただ羽生結弦さんへの愛を叫ぶ、羽生結弦さん試合観戦記※ほぼお茶の間たまに現地

夜だから、ポエム。〜FaoI富山・千秋楽〜

FaoI富山千秋楽。

マスカレイド〜origin。


強烈な自我の解放。

究極のエゴイズム。

氷の上で羽生結弦羽生結弦だった。

憑依型と評されることも多いが、他の何物も憑依などしていない。

敢えて憑依という言葉を使うなら、羽生に憑依していたのは羽生結弦だ。

私にはそう思えた。


人より激しい人生を生き方を数分という限られた時間に一気に解放し発散する。


今この氷の上だけは自由だ。

この数分だけは自我をさらけ出せる。


ひょっとしたら生命さえも厭わず差し出すかもしれないと怖くなるほどに、持てる力を、情熱を、魂を、全てを出し尽くし燃やし尽くす。

もっと、もっと自由に。

俺はここにいる。ここに生きている。

俺を見ろーー。


羽生くん本人に演じるテーマはあるだろう。観ている人に届けたい。今回のコラボでいえばToshIさんに捧げたい、そんな想いも持っているだろう。

だがしかし、羽生くんがその演技に没入し演技の深度が深まるほどに、剥き出しの羽生結弦が姿を現わすのだ。


そしてその姿は、途方もなく美しい。

姿形だけではなく、魂の燃える様が美しいのだ。

何も残さない。消えてなくなるんじゃないかと恐ろしささえ感じる、そんな美しさだった。




FaoI2019ツアーがとうとう幕を閉じた。

怒涛の一月を経て羽生くんはまたそれを糧にしていくだろう。

次にどんな羽生くんを見せてくれるのか。

それを考えると楽しみで仕方ない。と同時にこちらも心を鍛えねば、と身が引き締まる思いでもいる。

試合を見るのは楽しい、けど怖い。いつでも緊張する。

見たい、けど見たくない、相反する気持ちを抱えて緊張に押し潰されながら、来たるシーズンも羽生くんの姿を追い続けるのだろう。


だってそうだろう、あれほどの美しさに魅了されてしまっては、目を背けることなど到底出来るはずもない。