はもブログ

まだジャンプを見分けられないまだ国旗も持ってないスケオタになりきれない永遠の初心者はもによる、ただただ羽生結弦さんへの愛を叫ぶ、羽生結弦さん試合観戦記※ほぼお茶の間たまに現地

今ここにある世界。

ちょっと!もう4月も終わるんですか⁈

いつの間にそんなに時間が過ぎたんでしょうか⁈
何してたんだろう、この2カ月。
何もしてないな、この2カ月。
ブログも書かなさすぎて、はてなブログさんからの“そろそろ書きなよ”メールももはや来ない。まぁ、読者もいないので特に支障もないのだが…泣

ただ粛々と、引きこもっている。
社会的に生産性ゼロの私には今それしか出来ることはない。
だから本当に真面目に引きこもっている。
ダンナ1人、子ども2人との24時間×無期限の籠城生活は辛い。ずっと一緒だ。ず〜っと一緒だ。しかも城じゃないし。狭い東京の狭いマンションの一室だし。あぁ辛い。

何が辛いって一人の時間と場所がない。
羽生くんが見れない。
羽生くんの録画が見れない。
羽生くんの試合が見れない。
羽生くんが表紙の雑誌ばかり読むわけにもいかない。
スマホばっかり見てるわけにもいかない。
ただでさえスマホ中毒って言われてるんだから親の威厳をギリギリ保つためにもこれ以上スマホばっかり見てニヤニヤしてるわけにもいかない。
そしてアイスショーもない。
初めてのSOI、PIW、さようなら。
羽生くん、PIW仙台、出演のご予定はありましたでしょうか。



そんな風に、当たり前の日常も、生きる糧にしていた楽しみも、なくなってしまった。

世の中は大きく変わってしまった。
既存の概念という概念が大きく覆されようとしている。
毎日学校に行かなければならないのか。(行ってほしい)
毎日会社に行かなければならないのか。(切実に行ってほしい)
何が急で何が不急なのか。
何が必要で何が不要なのか。


そんな世の中の大きな畝りの中ではスポーツは今、“不要不急”のものに括られている。
仕方のないことだ。命に代わるものなんて何もない。


ワールド2020は中止になった。
年が明けた頃にはまさかこんなシーズンの終わりになろうとは想像だにしなかった。

だからこそ考えてしまう。
ギリギリのタイミングで四大陸選手権が開催されたことの意味を。


私達が今確かに知っている唯一の世界は、四大陸が開催されワールドが開催されなかった世界だ。

四大陸もワールドも開催された世界ではない。
四大陸もワールドも開催されなかった世界でもない。


四大陸選手権
全日本後、羽生くんは本当に本当に落ち込んだだろう。
フジ「羽生とゆづる」のインタビューで見たように、もうこのまま羽生くんの心に灯るろうそくの火は儚く消えてしまうかもしれない、とさえ思えた。
「羽生とゆづる」を見たうちの子供たちは、見たことのない羽生くんの様子に呆然としたような顔で「羽生…調子悪いの…?」と聞いてきた。
勿論そうではないことは私達ファンは知っている。
GPFと全日本、負けがついた2試合だけをことさら強調し、シーズン全体を通して見ようとはしてくれないテレビ的在り方でしかない。
だがそうと分かってはいても、子供たちが心配してしまうほどに、その時の羽生くんは消えてしまいそうだったのは確かなのだ。

これを乗り越えるには勝利、そして自分は自分であるという自信が必要。
ジスランも言っていた。「結弦が結弦であるために」と。

言うのは簡単、実行するのは難儀な事を、羽生くんは全日本から一月足らずの四大陸で成し遂げた。
自分の力で羽生結弦羽生結弦である事を証明してみせた。
消えてしまいそうに見えたろうそくの火がまた青く灯った。
赤く灯るより熱く。


スーパースラム達成も歴史に残る快挙で嬉しいけれど、それより何より一番嬉しかったのは羽生くんが自分の方向性は間違っていないと自信を持てたことだった。
ワールドへ向けていい練習ができるだろうと思っていた。
シームレスなSEIMEIを演じるために。
最強の自分だと胸を張って言うために。

しかし、ワールドが中止になった。
今シーズンに突然幕が下された。
そして羽生くんは、来季の現役続行を明らかにしている。

そういう世界に私達は今いる。



四大陸がギリギリのところで開催されたことと、ワールドが中止になったこと、それぞれは偶然かもしれない。
しかし偶然を辿っていくと、それはいつか必然だったと感じるようになる。偶然を積み重ねた先に振り返ったとき、それは運命だったと思うようになる。


羽生くんはこれまでもそうだった。
一つ一つの出来事はその渦中においては点と点の偶然にしか見えないが、節目にそれらの点を振り返ってみるといつも見事に一本の線になっている。
何も横道に逸れないのだ。
いや、逸れることはあるのかもしれない。ジグザグな道になることが。
それでも決して途切れない。途切れさせない。道はただ一つ。
羽生結弦という道のり。

だから、今の点と点もきっと、この先のどこかに到達する途中の点と点なのだと思っている。




まだ混乱の只中にあったワールド中止が決定した直後、クリケットクラブの仲間と一緒に世界中のファンに向けて羽生くんはメッセージをくれた。

「僕たちクリケットのチームとして来シーズンも頑張っていきます」

来シーズンへの意気込みを語ること。

羽生くんにとってのそれは、他の誰より覚悟を伴うことではなかっただろうか。

とてもとても重い言葉。

現役続行は勿論嬉しいが、その重さをしっかりと受け止めることができずにいた。


それがジュエルズでのインタビューを読んでシンプルに、

ああ、羽生くんはやっぱり4Aを跳びたいんだなと思えた。

もっと言えば、4Aを跳んで勝ちたいんだなと。

北京まで!とか、三連覇!とかではなく、やっぱり4Aなんだなと。


もう、なんだろうね、4Aって。羽生くんにとっての何?3Aが親友なら4Aは…。

…ジェラシーすら感じてきた。



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(SEIMEI様ぁ…!またいつかお会いしたく存じます…!そしてその手で捻り潰されたい所存…!)




まぁジェラシーはともかく、

私の勝手な解釈と言われればそれまでだが、私はジュエルズでの羽生くんの言葉をそう解釈した。


そして気付けば、受け止めきれずにいたものが自分でも驚くほど軽やかにストンと胸に落ちていた。

本当に、なんて人だろう。

なんて真っ直ぐな人だろう。


真っ直ぐであるがままで、いつも前を向かせてくれる。

きっとそれがスポーツの力であり、羽生結弦という稀代のアスリートが持つ力なのだと私は思う。


本当はこんな苦難の時だからこそ必要な力なんだよね。





コロナが終息した時、不要不急で切り取られた価値観はどんな新しい世の中を作っているだろうか。

まだ何かを見通せる時ではないけれど、その世の中でスポーツが、羽生結弦が果たすものは決して小さくないはずだ。

その時のために今は体を休めて力を蓄えていてほしい。



私は私で微力ながらできることを。

一日も早くコロナが終息しますようにと願いながら、明日も私は、ただ粛々と引きこもる。